前後2カメラドライブレコーダー取付方法|配線の手順【2026年版】
前後2カメラドライブレコーダーの取り付け方法を工程ごとに解説。フロントガラスへの貼り付け位置、リアカメラの配線の取り回し、電源の取り方から動作確認まで、DIYで取り付けたい人向けに手順をわかりやすく整理しました。車検基準や注意点もあわせて紹介します。
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「前後2カメラのドライブレコーダーを買ったけれど、配線を隠す取り付けは自分でできるのだろうか」——そんな不安を持つ人は少なくありません。シガーソケットに挿すだけの前方1カメラモデルと違い、前後2カメラで配線を隠す直結タイプは、内張りを外して配線を這わせたり、ヒューズボックスから電源を分岐したりと工程が増えます。この記事では、前後2カメラドライブレコーダーの取り付け手順を工程ごとに整理し、DIYで挑戦したい人が迷いやすいポイントを解説します。
作業を始める前に、以下の点を必ず確認してください。
- 車検基準: フロントガラスへの取り付け位置は、運転者の視界を妨げない範囲(ワイパー払拭範囲の外側、ルームミラー裏付近など)に限定されます。保安基準の解釈は車種・年式で異なる場合があるため、不安な場合はディーラーに確認しましょう。
- エアバッグの回避: Aピラー(フロントガラス脇の柱)内部にはサイドカーテンエアバッグが収納されている車種が多く、配線を通す際に無理に押し込むとエアバッグの展開を妨げるおそれがあります。柱の中央を避け、配線用のクリップやモール沿いのスペースを使いましょう。
- ヒューズボックスの位置は車種で異なる: 常時電源・ACC電源を取るヒューズボックスの場所や、どのヒューズが何の系統かは車種ごとに違います。作業前に取扱説明書やヒューズボックスの蓋の配置図で確認してください。
- 感電・ショートのリスク: 電源を取る際はバッテリーのマイナス端子を外すか、検電テスターで通電状態を確認してから作業すると、ショートのリスクを抑えられます。
必要な工具・アクセサリー
前後2カメラモデルを配線が見えない状態まで仕上げるには、以下のような工具・アクセサリーがあると作業がスムーズです。
| アイテム | 用途 |
|---|---|
| 内張り剥がし(樹脂製) | Aピラーカバーや天井モール、リアの内張りを傷つけずに外す |
| 検電テスター | 常時電源・ACC電源のヒューズを見分ける |
| 電源分岐ヒューズ(電源取り出しヒューズ) | ヒューズボックスから電源を分岐する |
| 配線クリップ・結束バンド | 配線をAピラーや天井モール沿いに固定する |
| マイクロファイバークロス・アルコールシート | 貼り付け前にガラス面の油分・ホコリを除去する |
| ニッパー・ドライバーセット | 内張りのクリップ取り外しや配線の処理に使用 |
多くの前後2カメラモデルには、電源分岐ヒューズや配線クリップが同梱されています。
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取り付け前の準備(工具・位置決め)
作業に入る前に、フロントカメラとリアカメラの取り付け位置を仮決めします。フロントは前述の車検基準を踏まえてルームミラー裏付近に、リアはリアガラスの上部中央付近を目安に、実際に運転席から視界を妨げないか座って確認しておくと安心です。あわせて配線ルート(Aピラー→天井モール→助手席側の足元やダッシュボード裏→ヒューズボックス)も、内張りを外す前にイメージしておくと作業がスムーズに進みます。
フロントカメラの貼り付け
ガラス面をアルコールシートで脱脂し、ホコリや油分をしっかり除去してから両面テープでカメラ本体を貼り付けます。テープの粘着力は貼り付け直後よりも半日〜1日置いた方が安定するため、貼り付け後すぐに強い衝撃を加えないようにしましょう。角度調整式のブラケットを採用したモデルが多く、貼り付け後にカメラの向きを微調整できるので、録画映像を確認しながら車線がまっすぐ映る角度に合わせます。
配線をAピラー・天井モールに隠す
内張り剥がしを使ってAピラーのカバーを慎重に外し、配線を通します。前述の通りAピラー内部にはサイドカーテンエアバッグが収納されている車種があるため、配線はエアバッグ本体を避けて柱の端に沿わせ、無理な力をかけないようにしてください。天井モールも同様に端から少しずつ浮かせて配線を押し込み、モールを元の位置に戻せば配線が見えなくなります。
ヒューズボックスから電源を取る
多くの乗用車では運転席足元にヒューズボックスがありますが、車種によっては助手席側やエンジンルームにある場合もあるため、取扱説明書で位置を確認します。検電テスターを使い、エンジン始動前後で通電状態が変わらないヒューズが「常時電源」、エンジン始動時のみ通電するヒューズが「ACC電源」です。該当するヒューズを電源分岐ヒューズに差し替え、そこからドライブレコーダーの電源コードを接続します。
駐車監視(Gセンサーが衝撃を検知して駐車中も自動録画する機能)を使う場合は常時電源への接続が必須ですが、常時電源に接続したままだと車両バッテリーを消費し続けます。低電圧カットオフ機能(バッテリー電圧が一定以下になると自動的に録画を停止する機能)の有無を確認し、対応製品を選ぶとバッテリー上がりのリスクを抑えられます。
リアカメラの取り付けと配線
リアガラス上部にリアカメラを貼り付けたら、配線を天井モールに沿わせて車両後方から前方のフロントカメラユニットまで這わせます。ハッチバックやミニバンなど、リアゲートが可動する車種ではゴム製の蛇腹(ジャバラ)部分に配線を通す必要があり、断線を防ぐため既存のリアワイパー配線などに沿わせて余裕を持たせておくのがポイントです。
動作確認と仕上げ
すべての配線を接続したらエンジンをかけ、前後カメラそれぞれで録画が始まっているか、液晶モニターやスマホアプリで確認します。ACC電源連動できちんと電源が入り、エンジンを切ると数十秒後に自動でシャットダウンするかも確認しましょう。問題がなければ内張りやモールを元の位置に戻し、配線が固定されて走行中に揺れないかを軽く引っ張って最終チェックします。
トラブルシューティング
DIY取り付けでよくある失敗と対処法をまとめました。
- 内張りの爪を折ってしまった: 内張り剥がしを使わず手で無理に外そうとすると起こりやすい失敗です。爪部分だけを補修用クリップで交換できる場合もあるため、車種名と内張りクリップの型番で部品を探してみましょう。
- 配線を挟んで断線した: 内張りを戻す際に配線を挟み込むと、後日録画が途切れる原因になります。内張りを戻す前に配線ルートを指でなぞり、挟み込みそうな箇所がないか確認してから固定してください。
- エンジンをかけても録画が始まらない: ヒューズの選定ミスでACC電源ではなく常時電源に接続してしまっている、あるいは逆のケースが考えられます。検電テスターで再確認し、ヒューズを正しい系統に差し替えましょう。
- 貼り付け後にカメラがずれてくる: 気温が低い時期に貼り付けると両面テープの粘着力が十分発揮されないことがあります。暖かい時間帯に作業するか、貼り付け前にドライヤーでガラス面を軽く温めると密着しやすくなります。
- 地デジ・カーナビにノイズが乗る: 配線をカーナビのアンテナ線やGPSアンテナ線に近づけすぎると、ノイズの原因になることがあります。配線ルートをできるだけ離して取り回しましょう。
こんな人は無理をせず取り付けを依頼しよう
- 新車保証期間中で、配線作業による保証への影響が気になる人
- 内張りの構造が複雑な輸入車・高級車に乗っている人
- 検電テスターや内張り剥がしなどの工具を持っていない人
このような場合は、無理にDIYで進めず、購入した製品に付帯する出張取付サービスやカー用品店での取り付けを検討するのも一つの方法です。
車種別に変わる前後2カメラの取り付け難易度
同じ前後2カメラでも、リアカメラまでの配線距離とリアゲートの形状によって作業量は大きく変わります。車種のカテゴリごとの傾向は次のとおりです。
| 車種カテゴリ | 配線距離 | つまずきやすいポイント |
|---|---|---|
| 軽自動車 | 短い | ダッシュボード幅が狭く、余ったケーブルの収納場所に困りやすい |
| コンパクトカー | 短め | フロントガラスが小さく、本体が視界にかかりやすい |
| SUV | 中程度 | 跳ね上げ式リアゲートのヒンジ部で配線が引っ張られやすい |
| ミニバン | 長い | 3列分の天井モールを通すため、付属ケーブルの長さが不足しがち |
ミニバンは付属ケーブルの長さが足りるかを購入前に確認しておくのが最大のポイントです。車種ごとの具体的な注意点は、アルファード・セレナ・ステップワゴン・ヴォクシー/ノアの各記事で解説しています。低床ミニバンで配線距離を抑えやすいフリード・シエンタは、ミニバンの中では作業難度が低めです。SUVでリアゲート配線が気になる場合はハリアー・CX-5・カローラクロス、軽自動車ならN-BOX・タントもあわせてご覧ください。
まとめ
前後2カメラドライブレコーダーの取り付けは、位置決め→フロントカメラの貼り付け→配線の取り回し→電源の接続→リアカメラの取り付け→動作確認、という流れで進めます。特に配線をAピラーや天井モールに隠す工程と、ヒューズボックスからの電源の取り方が作業の要になるので、時間に余裕を持って一つずつ確認しながら進めましょう。取り付けキットが充実した製品を選ぶことも、DIY作業のハードルを下げるポイントです。
前方1カメラ・ミラー型など他の方式との違いはカメラ方式の選び方ガイド、コムテック・ユピテルなどメーカーごとの特徴はメーカー比較ガイドで解説しています。記録メディアの容量・耐久性で迷う場合はドライブレコーダー用microSDカードの選び方で容量別に比較しています。常時電源から電源を取る配線そのものの手順は常時電源直結配線ガイドで解説しています。
よくある質問
- Q. ドライブレコーダーの取り付けは自分でできますか?
- 前方1カメラのシガーソケットタイプであれば工具なしでも取り付け可能です。ただし前後2カメラで配線を隠す直結タイプは、内張り剥がしや検電テスターなど専用工具が必要になり、車種によって内張りの構造も異なるため、初めての方は本記事の手順と自分の車の作業難易度を照らし合わせてから判断することをおすすめします。
- Q. 配線の取り回しにかかる時間の目安は?
- 前方カメラのみなら30分程度、前後2カメラでリアまで配線を隠す場合は内張り剥がしの手間もあり1〜2時間程度が目安です。車種によって内張りの固定方法や配線ルートが異なるため、初めての作業では余裕を持ったスケジュールで臨むのがおすすめです。
- Q. 電源はシガーソケットと直結配線どちらがいいですか?
- シガーソケット電源は工具不要で手軽ですが、他の機器と併用しにくく配線が露出しやすいというデメリットがあります。直結配線(常時電源+ACC電源)はヒューズボックスから電源を取るため見た目がすっきりし、常時録画や駐車監視も安定して使えますが、電装系の知識と検電テスターなどの工具が必要です。
- Q. 取り付け位置に決まりはありますか(車検に通るか)?
- 保安基準では運転者の視界を妨げないよう、フロントガラス上部の一定範囲内(ルームミラー裏や、ワイパーが払拭する範囲の外側)に取り付けることが求められます。詳細な範囲は車種・年式によって解釈が分かれる場合があるため、不安な場合はディーラーやカー用品店に取り付け可否を確認すると安心です。
- Q. 取り付けに失敗すると車両の保証が効かなくなりますか?
- 配線作業中に既存の車両配線を傷つけたり、内張りの爪を折ってしまったりすると、修理費用がかかる場合があります。新車保証期間中の車両や高級車のオートエアコン・センサー配線が集中する部分での作業に不安がある場合は、無理をせずカー用品店やディーラーでの取り付けを検討してください。
この記事を書いた人
CarCamPro編集部
ドライブレコーダー・カーカメラの比較検証と取り付けガイドを専門に扱う編集チーム。特定メーカーに偏らない第三者視点での製品選定を心がけています。


